法話ライブラリー   真宗大谷派 西念寺
 
「住職日記」(2012年7〜12月分)

 

 
 

北斗高生来襲
         ― 「映画づくりは大変だ」の巻 ―
 

 記録的酷暑のお盆も明けた8月16、17日の2日間、文化祭で上映する自主制作映画撮影のため、米子北斗高校の生徒さん達が西念寺にやって来ました。

 メンバーの一人が親戚の子だったことから西念寺がそのロケ地に選ばれたわけですが……。

 撮影日前日の私と息子との会話。

私「明日、〇〇〇がウチに映画を撮りに来るんだって。」
息「ふ〜ん。で、どんな映画?」
私「何でも『本能寺の変』だとか。」
息「ええ〜、よりにもよって本願寺を攻めた奴(織田信長)の映画をかい?」
私「……まあ、信長が殺される話だから良いんでないの、別に。」

 親子の間でそんなまったりとした会話が交わされた翌日の朝9時半。

 やって来ました北斗軍団。

 

 


 突如本堂前を占拠したコスプレ(?)の集団にお墓参りの人たちもビックリ……(@_@;)

「この子らは北斗高校の生徒さんで……。」

 慌てた住職の説明に皆さんやっと「納得 (=^・^=)ナルホド」と言うか、「ひと安心 (^。^)ホッ」と言うか……。

 

 

     


 炎天下の中、始まった撮影ですが、なかなか思うように進みません。

 それもそのはず、事前のロケハンも、台本読みもなし。
 もちろん絵コンテもなく、 ワンシーンごとにカメラアングルから考えていく文字通りのぶっつけ本番。

 で、当然のことながらNGの大連発……(・_・;)
 数シーンを撮っただけで初日の撮影は終了。

 ……だ、大丈夫なのか、キミたち。
 ホントに文化祭に間に合うのか……(゜Д゜;≡;゜Д゜)

(付添いの保護者さん曰く、「……まあ、直前の3日間ぐらいは徹夜でしょうね。(^^ゞ)」)

 

 


 こちらは舞台裏。

 メンバー全員が夏休み終了間近の高校生、ということで2日目からは「宿題」を持参。
 撮影の待ち時間にコツコツと……。
(センセー、みんなガンバってますよ〜〜〜。)

 


手作り感あふれる小道具(お見事!)
 


こちらが全身像。

 ちなみにこの娘の役は

「徳川家康」(! ?)

だそうで、「狸ジジイ」にしては可愛過ぎないかい?

 まあ、戦国マニアの監督が凝って作った脚本は出演者の演技力から見て結構ハードルが高かったみたいだし、撮り残しもまだまだあるようで、どんなものが出来上がるのか他人事ながら心配ではありますが、あえて「ガンバレ」とプレッシャーをかける意味で、勝手に告知させていただきます。
 

平成24年度北斗祭文化の部・2年2組プレゼンツ

自主製作映画『本能寺の変』ならぬ、

『本能寺が……変!?

Coming Soon. 請う、ご期待!!
 

 ちなみに、劇中登場する安土城、本能寺、羽柴秀吉の陣所等は西念寺本堂・境内で撮影されたものです。
 ロケ地提供の見返りとして住職と監督の間で、

住「エキストラで出演(だ)せ!」
監「……いや、それはちょっと。」
住「『本能寺』なんだから坊さんが居てもおかしくないだろう!!」
監「か、勘弁して下さい……。」

というやりとりがあったかどうかは、定かでありません。(爆)

(8月17日)

【 お ま け 】

 まあ、何はともあれ、ガンバレ、若者たち。

 映画の出来不出来はともかく、やってみることに意味がある(と、オジサンは思う)。

 恥も、失敗も、冷や汗も、すべて君の「財産」だ。

 たとえ「財産」にはならなくても、30年もたてば「笑い話」。
 少なくとも「酒の肴」にはなる。(笑)

 そう、こんな具合にね……                                                             

 

 

 


というわけで、唐突ではありますが、先日行われた母校の同窓会画像をアップしてみました。(ところで、M君、何一人だけポーズつけてるの?)

  《関連ブログ》

「米東74期 元気しとぉなぁかゃ?」(2012年08月17日)
「トドのぼやき」(2012年08月15日)

 興味のある人は覗いてやって下さい。(以上、住職の個人的宣伝でした。)
 

【 おまけ・その2 】

 後日、4名ほどの生徒さん達が西念寺を訪れ、撮り残し部分を撮影していきました。
 ちなみに、撮り残していたのは前回都合の悪かった「明智光秀」役の出演部分だったそうです。(「本能寺の変」なのに。……(゜o゜))

 苦労の甲斐あって文化祭前には編集も終了。
 完成、上映の後には「優秀賞」を獲得したとか。\(^o^)/

 みんな、オメデトウ。
 DVD届くのを楽しみにしてま〜す。(^−^)

 「スタッフの一員」(?)としてワタシも鼻が高い(´_>`)……ン!? 

(9月2日)

 
 

明道小学校「町探検」
         ― その4 ―
 

 台風4号が日本に接近中の6月19日、降りしきる雨の中、明道小学校の2年生8名が「町探検」で西念寺を訪れてくれました。

 2004年、2007年、2010年に続いて子供達を迎えるのも4回目となりましたが、過去3回中2回が雨、今回を入れると4回中3回が雨。
 いくら梅雨時の6月とは言え75パーセントの確率で雨模様とは……。

(明道校の先生方の中に誰か「雨男(女)」でもいるのだろうか。
 いや、もしかしてワタシが……(-_-;))

 そんな埒もないことを考えながら、激しさを増す雨を眺めているうちに、ワイワイガヤガヤと子供達が到着。                                                             

 


【前にも見たことがあるような光景】
 


 子供達の到着したのが午前9時45分頃。
 カッパを脱いで本堂に上がってもらったのが9時55分。

 どのくらいの時間が西念寺にとってあるのかと尋ねたところ、 2年生全員の集合場所「ダラズ・ボックス」には11時に着けば良いとのこと。
(これから1時間、間が持つのか、オイ……((-_-;))

 本堂内の椅子に着席してもらったところで子供達からの質問が始まりました。

「一番大事な部屋はどこですか?」
「部屋の数はいくつありますか?」
「鐘はいつ打ちますか?」
「土曜日・日曜日は何をしていますか?」
「何を考えてお仕事してますか?」……等々

 これらの質問にひとつひとつ答えていったわけですが、小学2年生相手ということで、メモを取りやすいよう板書したところ、

「お寺に黒板があるとは思わなかった〜〜」

とか言いながら、子供達は賑やかに書き写していきます。

 

 


 質問が全部終わっても案の定、時間は結構余り、子供達は興味津津の顔で本堂の中をウロチョロ。
(今回の子供達が今までで一番パワフルかも知れない……(((-_-;))

 御本尊にお参り(焼香)してもらったり、携帯で記念撮影をしたり、鐘楼で鐘撞きをしてもらったり、といろいろやっているうちに出発の時間となり、 子供達は再び大雨の中へ……。

「記念撮影の画像をウェブサイトに載せてあげようか」

と言ったら、

「え〜、変な顔してたからダメ〜〜〜(>_<)」

と言うので、後日プリントアウトして子供達にプレゼントしました。

  は、納骨堂の御本尊にお参りする 子供達)

 

 


それから3週間ほど経った7月半ば、子供達からお礼の「手紙が届きました。

 

 


小学2年生ならではの、でもそれなりに一生懸命書いてくれたであろう手紙を読み、

「あのね、君たちがついたのは「金」ではなくて「鐘」なの!
(西念寺には「金」がある、じゃなくて「鐘」があるの!!)」

「ワタシの歳を聞いたからって、別にあやまらなくてもいいの!
 ワタシがオッサン(〇〇歳)なのはホントのことなんだから……(;一_一)」

などと突っ込みながら、一人ニヤつく住職なのでありました。

 (7月10日)

 
 

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